おさびし山

バスの中。何やら不可解な音がした。
固いが薄い、金属製の板が微妙に外れてきしんでいるらしい。


…ビォンビォンビォン。不協和音がユニゾンする。
バスが発車、あるいは停車する度に何度も聞こえる。
その時、ある者の顔が頭に浮かんだ。


→こいつです。


あ、いや。スナ○キンね。
彼がギターを弾いてるようにしか聞こえんのである。


しかもあれは。
メロディーラインがはっきりしないというか…。
ジャガジャガ弾いてるだけだとしか…。


歌詞まで頭に浮かんできた。
おさびし〜山よ〜。


バスの中も色んな発見があるね。音でも人物でも。